昨年12月に東京都新宿区と渋谷区で、
切断された男性の遺体が見つかった事件。
事件直前、被害者である夫、三橋(みはし)祐輔さん(30)が
離婚を相談していたこと
また、妻歌織容疑者が祐輔さんの生存を偽装する
メールを送るなどの、偽装を行っていたことが新たにわかった。




[偽装工作について] 12月12日早朝(殺害当日)、
祐輔さんの勤務先に電話をし、
祐輔さんが帰宅しなかったと伝えたうえで、
出社の有無を問い合わせていた勤務先に
出社の有無を電話で問い合わせる
3日後の同15日午前9時ごろ
代々木署に家出人捜索願を提出し
「12月11日に出勤のため家を出たまま帰らない」と説明。
届け出が遅れた理由を聞かれると、
夫婦の不和などを持ち出し
「これまでも何日か帰宅しないことがあった」と話した。
身体的特徴について
「大きな病気をしたため胸に手術の跡がある」
とうそを話す
1月9日、
祐輔さんの携帯電話から
高校時代の同級生にメールを送る。
[歌織容疑者と友人の電話のやり取り] 三橋さん不明後(殺害し、行方不明と嘘の捜索願を出した)
の12月17日と21日に、
三橋さんの友人が逮捕された妻歌織容疑者(32)
とかわした電話の主なやり取り。
歌織容疑者「本当、こんなことになって家賃とかどうしようって」
友人「貯蓄はない?」
歌織容疑者「全くないよ。ほかの人より給料もらったって、
借金の支払いだってあるし、全然ないよ」
友人「最近は?」
歌織容疑者「(三橋さんが)寝に帰って来て『はい、また』って
着替えに帰って来るって感じだからさあ。
精神状態がどうとか、分っかんないんだよねえ。
最初はね、あの人とケンカした時に、
携帯(電話)にロックかけるじゃない?
途端にね、今までに輪をかけて帰宅時間が
4時とかね、朝帰りも全然あったし、
外泊とかも全然平気でやるようになって、
もうメチャクチャだったのよ。
今回のアレも『またか』みたいな感じー?
あの人『自分だったら何をやっても許される』
みたいな、すっごい勘違いしてた。
『なんなのその自信は』って…。
ものすごい嫌らしいことを言う。
『俺が考えている金はこんな小さい金じゃないんだ』
とか。ま~た、嫌らしいえげつないこと言うなあと」
友人「(12日午前)4時に帰ってきて、
出て行った以降の消息が分からないってことだね」。
歌織容疑者「そうそう。だから、うちで(行方が)
分からなくなってんの」。
友人「あとはエレベーターから玄関の距離のどこかにいるか、
みたいな?」。
歌織容疑者「ハハハハハハハハー。え~?」。
友人「あとは同じ階の人に拉致られたとか?」。
歌織容疑者「そんな、普通の人しかいないよー」。
友人「最初は任意で捜査って感じになるんじゃ?」。
歌織容疑者「うわあ、大変。すごい本格的になっちゃう~。
たいへ~ん。どうしよ~。
そんなに大きなアレなんだ。
こわーい。ほんと、なんか事件って
感じになってきた」。
友人「警察に嫌な質問をされるかもしれないぜ」。
歌織容疑者「そうだよー。会社にまで電話かけたりさ、
私が一番そういうこと聞かれるよ~。
ヤダよ~。もう、最悪~」。
友人「容疑者になるかもしれない」。
歌織容疑者「容疑者!? いやー。うそー。何それー。最悪~」。
友人「あとは探偵さんにでも聞くしかない」。
歌織容疑者「もう、嫌だー、本当に(涙声に)」。
(日本テレビ、フジテレビから)
[歌織容疑者について] 
新潟市の県立高校を卒業後、東京都の私立女子大に進んだ。
小学校の卒業文集には
「わたしはとても勝ち気な女の子です。何かやられたら、
やり返す。学校などでは強がっているわたしも、
家に帰るととてもあまえんぼうです」
と書いていた。
高校の同級生の女性は
「おとなしかったが、背が高く目立つ存在。
パーマをかけたり、おしゃれだった」。
大学に進むときは「客室乗務員になりたい」
と周囲に希望を語っていたという。
[離婚問題について] 夫婦にはそれぞれ別の交際相手がいた。
「結婚半年後には口論をするようになった」
「家庭内暴力を受けていた」
「けんかだけでなく、いろいろあった中でも
夫に謝罪の気持ちがなかった」
(容疑者供述より)
関連記事
毎日新聞「<夫遺体切断>勤務先に出勤問い合わせ…偽装工作」 NNN(日本テレビ系)男性遺体切断 自宅を現場検証